ユートピアの暗号に挑む4
前記事に寄せられた鹿 (id:sikachang) 様のコメントにより、暗号文が「シューニャの空」の前半の歌詞に対応していることが判明したため記しておく。
「ユートピア」(歌詞カード)
"Is this spot worth relief?"
Because you laugh.
I was desperate and dug the sun up.
The flap of wings, the 0 rustle of leaves and
harrow. Countless SHIRABE
The end of deifying in how many years
"Who Is rescued resolution done?"
"Is rescued resolution done?"
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「シューニャの空」(歌詞抜粋)
「ねぇ、この星に救済の価値があるの」
と、君が笑うから
僕は、必死で太陽を掘り当てた
羽音、葉音、harrow...
無数のシラベ
幾星霜の祀りの果て
「誰を。救う覚悟ができたの?」
「救われる覚悟は、できたか?」
暗号文(英文)の対訳としては上記で間違いないだろう。
依然として残された謎
・0が意味するものは?
「羽音、葉音、harrow...」に対応する英文は「The flap of wings, the rustle of leaves and harrow.」で良い。「rustle」の前に挿入された「0」が何を意味するのかは不明
特徴的な表現
日本語と英文を対応させて特徴的だと思った部分について記しておく。
「この星」="this spot": 星を "spot" と訳すのは珍しい
「太陽を掘り当てた」= "dug the sun up": 太陽を掘り当てるという表現はあまり使われない
「羽音、葉音、harrow...」: 「羽音、葉音」はともに「はおと」と読むが、並べて使われることはあまりないだろう。葉はハオルシアを想起させる。また "harrow" は「馬鍬、鋤」などの単純な意味ではなさそうである。日本語に訳さず英語のままにしているからだ
「無数のシラベ」= "Countless SHIRABE": 「シラベ」が大文字表記されている点は特筆すべき
「幾星霜の祀りの果て」: "deifying"(神格化)を「祀り」と表現
「救う覚悟、救われる覚悟」= "rescued resolution": 文法的にはやや違和感。「救う覚悟」なら "resolution to rescue"、「救われる覚悟」なら "resolution to be rescued" 等と訳したくなる
まとめ
暗号解読の過程を通じて制作陣が「シューニャの空」の歌詞に目を向けさせたがっていることが良く伝わってきた。
キコニア本編でも主題として使われている曲のため、相応のメッセージが詰め込まれていると予想される。
記事一覧
・ユートピアの暗号に挑む1
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